全小中学校へ安心の居場所、校内フリースクール
公明新聞に「伊藤たかえ」の記事が掲載されました。
伊藤(孝)氏ら、先導役の「ほっとルーム」視察
兵庫・川西市
多田中学校の校内フリースクールを視察する伊藤(孝)氏(左から4人目)ら
欠席が続き始めた生徒が長期にわたって不登校にならないための居場所を校内につくったことが特長。保護者と生徒、担任、不登校担当教員、支援員、校長らが相談・連携を重ねながら運営している。
授業復帰を無理にめざすのではなく、登校するとフリースクール専用の空き教室で教科ごとのプリントやタブレットを使って自習。支援員が一人一人の状況を見守り、学習支援などを行っている。フリースクールに通う生徒の中には、通常の授業に出席できるようになったほか、得意科目の試験をクラスメートと一緒に受けたり、休み時間に友達と遊ぶ子もいる。また、小学校時代に完全不登校だった中学3年の女子生徒は現在、ほぼ毎日校内フリースクールに出席。修学旅行にも参加し、友達と一緒に下校しているという。
同校の取り組みが先導役となり、川西市は22年度には市立全中学校7校にフリースクールを設置。本年度からは市内の全小学校16校にも拡大し、有償ボランティアとして生活・学習支援員を配置している。
成績不振や体調不良、転校など、不登校になったきっかけはさまざま。同校の井上智美校長は「子どもたちの幸福を一番に考え、自由に通えて安心できる居場所でありたい」と話す。
伊藤氏は「先進的な取り組みに学び、国、県、市と連携しながら支援していきたい」と語った。