ヤングケアラー支援強化へ

公明新聞に「伊藤たかえ」の記事が掲載されました。

21年度補正、22年度予算に事業費を計上

政府は、家族の介護や世話などを日常的に行う18歳未満の子ども、いわゆる「ヤングケアラー」への支援を強化する。22日に成立した2022年度予算や、昨年12月に成立した21年度補正予算に関連費用が計上されている。ヤングケアラーを取り巻く現状や今後実施される主な支援事業を解説するとともに、この問題に取り組んできた公明党の伊藤たかえ参院議員(参院選予定候補=兵庫選挙区)のコメントを紹介する。

学業や就職に影響も

ヤングケアラーの例としては、障がいや病気のある家族の代わりに買い物や料理などの家事や幼いきょうだいの世話、家族の入浴やトイレの介助を行うケースが代表的だ。

核家族化や高齢化、ひとり親家庭の増加といった家族構成の変化が背景にあるが、本来、大人が担うべきことに向き合う子どもへの支援の必要性が指摘されてきた。

厚生労働省が文部科学省と行った実態調査の結果(21年4月発表)では、中学2年生の5.7%(約17人に1人)、全日制高校2年生の4.1%(約24人に1人)に世話をしている家族がいることが判明。日々のケアに多くの時間や労力を割くため、学業不振や不登校、就職機会の喪失など深刻な問題に発展している人もいる。

公明、政府に対策要請

公明党は国会議員と地方議員が連携して実情を調べ、支援策の必要性を訴えてきた。

21年3月の参院予算委員会で、伊藤氏が国の支援強化を強く求めたのに対し、菅義偉首相(当時)から、初めてヤングケアラーへの支援を進める旨の答弁を得た。その後、当時厚労副大臣を務めていた公明党の山本博司参院議員の主導で、厚労・文科両省合同のプロジェクトチームが発足。支援策に関する報告書の取りまとめにつながった。

さらに、公明党の提案により、21年6月に策定された政府の「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)にもヤングケアラーの対策強化が盛り込まれ、予算に反映される道筋を付けた。

調査や職員研修実施 当事者の交流も推進

ヤングケアラー支援の主な内容

ヤングケアラーへの支援を強化するため、政府は22年度から3年間を「集中取組期間」と定めている。

政府の実態調査では、中高生の8割以上がヤングケアラーを「聞いたことはない」と回答。ヤングケアラーを早期発見して適切な支援につなげるためには社会的認知度の向上が欠かせない。政府は積極的な広報活動を行い、認知度5割をめざす。その上で、支援事業を創設し、政府予算に反映させている。

具体的には、自治体の取り組みを支援するため、ヤングケアラーの実態調査や関係機関の職員がヤングケアラーについて学ぶ研修を行う自治体に対して財政支援を行う。実際、世話をしている家族を持つ中高生の6割以上は相談経験のないことが判明しており、早期発見や支援策につなげる体制強化をめざす。

自治体と関係機関、民間支援団体をつなぐ「ヤングケアラー・コーディネーター」の配置や当事者同士が悩みや経験を共有し合うオンラインサロンの運営・支援も実施。関係機関が横断的にヤングケアラーを支える体制を構築する。

このほか、幼いきょうだいの世話を行うヤングケアラーへの訪問支援事業も行う。

将来に希望持てるサポートを

伊藤たかえ 参院議員

ヤングケアラーは、制度のはざまにある複合的な問題であり、行政や地域の支援が欠かせません。ところが、行政では福祉や医療、教育など関係する部署が多岐にわたり、施策を推進する主体が明確でない状況が問題でした。

その点で今回、政府が対策に本腰を入れ始め、支援事業を推進する予算が成立したことは大きな一歩と評価できます。

私はこれまで、地方議員の皆さんと各地のヤングケアラーの問題を共有しながら、支援の重要性を国会質問などで訴えてきました。とりわけ、昨年3月の参院予算委で私が、行政の縦割りを排しヤングケアラーの対策強化を訴えたのに対し、菅首相(当時)が省庁横断的に取り組む方針を表明したことは大きな契機となりました。今後、地方自治体でも横断的な体制の整備が期待されます。

ただ、課題も残されています。ヤングケアラーは幼いころからそうした状態に置かれた人が多く、当事者自らが相談したり助けを求めたりできないケースも少なくありません。学校などで助けを求めることの大切さを周知していく必要があります。

また、家族のために献身するヤングケアラーの子どもの行動は尊く、それ自体は否定すべきものではありません。ただ、それが原因で自分の将来に希望が持てず苦しむようなことがあってはなりません。一人一人が思い描く人生が歩めるよう、これからも寄り添う支援に取り組む決意です。

参院選選挙区 自民、公明5氏に推薦証

公明新聞に「伊藤たかえ」の記事が掲載されました。

西田、三浦、里見、伊藤、あきの氏

今夏の参院選で埼玉(定数4)、神奈川(同4)、愛知(同4)、兵庫(同3)、福岡(同3)の5選挙区に挑む公明党の予定候補者5氏は25日、自民党本部で岸田文雄総裁(首相)と会い、各選挙区での自民党推薦候補者として推薦証を受け取った。

自民党から茂木敏充幹事長、遠藤利明選挙対策委員長、公明党から山口那津男代表、石井啓一幹事長、高木陽介選対委員長が同席した。

公明党の予定候補者は、西田まこと(埼玉)、三浦のぶひろ(神奈川)、里見りゅうじ(愛知)、伊藤たかえ(兵庫)、あきの公造(福岡)の現職5氏。岸田総裁は、一人一人に推薦証を手渡し、「両党の協力が一歩前進した。しっかり応援するので頑張ってください」とエールを送った。

山口代表は「今度は公明党としてそれぞれの県本部・県連で協議の上、自民党から依頼された推薦の決定を順次行っていく」と応じた。

終了後、山口代表は記者団に対し「一歩一歩お互いの選挙協力を前進させて選挙に臨み、結果を出して、安定した政権運営の基盤を築いていきたい」と決意を語った。

ヤングケアラー支援強化

公明新聞に「伊藤たかえ」の記事が掲載されました。

FM番組で伊藤(た)氏

公明党の伊藤たかえ参院議員(参院選予定候補=兵庫選挙区)は26日、石川ひろたか参院議員(同=大阪選挙区)がパーソナリティーを務めるFM大阪のラジオ番組「OSAKA TALKING HEADS」にゲスト出演し、これまでの1期6年間で取り組んできた課題などについて語った。

伊藤氏は、家族の介護や世話を日常的に担う子ども「ヤングケアラー」の支援強化に取り組み、先に成立した2022年度予算で、自治体が実施する実態調査への財政支援などの対策費が確保されたことを報告。「地方議員と連携し、誰一人取り残さない仕組みを作っていきたい」と話した。

また、伊藤氏は、コロナ禍で疲弊する観光や飲食業への支援を今以上に進めるとともに、豊かな食や観光資源に恵まれた兵庫の魅力を磨き上げ「世界に発信していく」と述べた。

参院選選挙区 自民、公明5氏に推薦証

公明新聞に「伊藤たかえ」の記事が掲載されました。

西田(埼玉)、三浦(神奈川)、里見(愛知)、伊藤(兵庫)、あきの氏(福岡)

岸田総裁(右から3人目)と必勝の決意を固め合う山口代表(左から3人目)と、(右隣から)あきの、伊藤、里見、三浦、西田の各氏ら=25日 自民党本部

今夏の参院選で埼玉(定数4)、神奈川(同4)、愛知(同4)、兵庫(同3)、福岡(同3)の5選挙区に挑む公明党の予定候補者5氏は25日、自民党本部で岸田文雄総裁(首相)と会い、各選挙区での自民党推薦候補者として推薦証を受け取った。

自民党から茂木敏充幹事長、遠藤利明選挙対策委員長、公明党から山口那津男代表、石井啓一幹事長、高木陽介選対委員長が同席した。

公明党の予定候補者は、西田まこと(埼玉)、三浦のぶひろ(神奈川)、里見りゅうじ(愛知)、伊藤たかえ(兵庫)、あきの公造(福岡)の現職5氏。岸田総裁は、一人一人に推薦証を手渡し、「両党の協力が一歩前進した。しっかり応援するので頑張ってください」とエールを送った。

山口代表は「今度は公明党としてそれぞれの県本部・県連で協議の上、自民党から依頼された推薦の決定を順次行っていく」と応じた。

終了後、山口代表は記者団に対し「一歩一歩お互いの選挙協力を前進させて選挙に臨み、結果を出して、安定した政権運営の基盤を築いていきたい」と決意を語った。

人道支援最大限に 難民受け入れ後押し

山口代表、ウクライナと東欧5カ国大使らと会談

ウクライナと東欧5カ国の大使らと意見を交わした山口代表(前列左から3人目)ら=25日 衆院第1議員会館

公明党の山口那津男代表は25日、衆院第1議員会館で、ウクライナと東欧5カ国(ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、スロバキア、モルドバ)の駐日大使らと会い、ロシアによるウクライナ侵略で「ウクライナから国外に避難する人は日に日に増えている。刻々と変わる状況に応じて日本にできる支援を最大限に行っていきたい」と強調した。谷あい正明国際委員長(参院幹事長)らが同席した。

席上、ウクライナのアレクサンドル・セミニュク大使代理は、24日の先進7カ国(G7)首脳会合で、岸田文雄首相が表明した1億ドルの追加人道支援に対し謝意を表明した。

その上で、ウクライナからの避難民受け入れに関する日本の積極的な対応を求め、「子どもや大人への教育支援が必要になる。医療や雇用機会も提供していただきたい」と要請。また、「引き続き経済、財政支援、ロシアへの制裁をお願いしたい。また、戦争が終わった後の復興支援も必要であり、公明党の協力に期待している」と述べた。

モルドバのドゥミトル・ソコラン大使は「これまでに37万人がウクライナから避難し、現在も10万人が国内で避難生活を続けている。国内の財政が大きな影響を受けている」と窮状を訴え、避難者の受け入れによる経済的負担の大きさを強調した。

■医療・衛生面の貢献も力強く

最後に、山口代表は、東欧各国への支援に向けて「今後、資金的な援助や人的貢献も含めて支援を強化していきたい。医療や衛生面での人的な貢献も準備しており、各国から具体的な要請があれば積極的に検討していく」との考えを表明。避難民の受け入れ支援では「日本に避難を希望する人には来日を支援し、来日後の生活、仕事の支援も行っていく」と力説した。

一方、25日に国会内で行われた参院議員総会で山口代表は、24日のG7首脳会合について「ロシアの侵略から国際秩序を守り抜くG7の固い決意が確認された」と評価。同日の北朝鮮の弾道ミサイル発射も「国際秩序を揺るがす事態に変わりなく、対応するには国際社会、特にG7の強い連携が重要だ」と強調した。

同日の国連緊急特別会合で人道決議が採択されたことには「140カ国もの圧倒的賛成多数でロシアの暴挙による人道的な危機を訴える決議がされたことを国際社会の意思としてロシア側に伝えなければならない」と指摘した。

伊藤たかえ 現

公明新聞に「伊藤たかえ」の記事が掲載されました。

兵庫選挙区=定数3
悩み苦しむ一人とともに
参院選に挑む!予定候補紹介

今夏の参院選に挑む公明党の選挙区予定候補7氏を順次紹介する(年齢は掲載日現在)。

伊藤たかえ 現

弁護士時代から、悩み苦しむ人とともに歩むがモットーの伊藤たかえさん。兵庫選挙区で24年ぶりの公明議席獲得を果たして以来、「法律を作る側の政治が、もっと一人に寄り添わなければ」と日々、現場の最前線で奮闘を続けてきた。

視覚障がい者から相談を受けたことを機に、障害年金の更新手続きを改善。本人通知を大幅に早め、診断書など必要書類の準備にかかる負担を軽減した。

家族の介護や世話を日常的に担う子ども「ヤングケアラー」。この問題を昨年3月の参院予算委員会で取り上げ、省庁間の縦割りを越えた支援の“受け皿”構築を訴えた。「省庁横断的に取り組む」との首相答弁が“追い風”となり、厚生労働・文部科学両省の合同プロジェクトチームが発足。2022年度予算案に、ヤングケアラーの早期発見・把握や広報・啓発などの支援策が盛り込まれた。

党兵庫県本部の新型コロナワクチン接種対策本部長として、円滑な接種体制構築にも尽力した。接種開始当初、「打ち手」の確保に頭を悩ませていた播磨町の担当者から相談を受け、へき地以外の地域では原則禁止だった集団接種の特設会場への看護師派遣を、特例的に認めるよう改善。全国120市区町村がこの特例措置を活用し、接種加速の流れをつくった。

長引くコロナ禍を乗り越え、誰もが幸せを実感できる社会へ。「今こそ現場の声をチカラに変え、希望の未来をカタチに」と誓う。

【略歴】党女性委員会副委員長、同県副代表。弁護士、税理士。参院議員1期。関西大学卒。兵庫県尼崎市出身、宝塚市在住。54歳。

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東京五輪の基準、全国に

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バリアフリー施策推進で要請
斉藤国交相に団体

バリアフリー施策の推進について要望を受ける斉藤国交相(中央)=15日 国交省

斉藤鉄夫国土交通相(公明党)は15日、国交省でDPI(障害者インターナショナル)日本会議の佐藤聡事務局長らから、バリアフリー施策の推進について要望を受けた。この中で佐藤氏らは、東京五輪・パラリンピックの会場などに導入されたバリアフリー基準について、全国の施設整備にも生かされるよう「バリアフリー法の義務基準に反映してもらいたい」と要請。これに対し斉藤国交相は、自治体の条例による義務付けを促すとともに、国の義務基準化についても検討する考えを示した。

要望には、公明党の赤羽一嘉幹事長代行、山本博司、石川ひろたか、三浦のぶひろ、伊藤たかえの各参院議員が同席した。

ウクライナでの人道支援へ救援金

公明新聞に「伊藤たかえ」の記事が掲載されました。

公明、日赤に寄託

日赤に救援金を寄託し、大塚社長(右端)と懇談する石井幹事長(左から3人目)ら=8日 都内

公明党の石井啓一幹事長は8日夕、東京都港区の日本赤十字社(日赤)本社を訪れ、ロシア侵攻によるウクライナでの人道危機に対する救援金を日赤の大塚義治社長に寄託した。公明党の三浦のぶひろ、里見りゅうじ、伊藤たかえの各参院議員が同席した。

懇談の席上、石井幹事長は「戦火を逃げ惑うウクライナ国内の方や難民となった方々への救援にご活用いただきたい」と述べ、党として全力で救援活動を支えていく意向を伝えた。

これに対し、大塚社長は、救援金に謝意を示し、国際赤十字が主導するウクライナとその周辺各国での救援活動について報告。「少しでも困難な状況から救われるよう努力したい」と語った

雇用の受け皿、守り抜く

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観光関連事業者と意見交換
兵庫・姫路市で赤羽、伊藤(た)氏

観光業の窮状などについて話を聴く伊藤(た)(奥右)、赤羽(左隣)の両氏=6日 兵庫・姫路市

公明党の赤羽一嘉幹事長代行は6日、伊藤たかえ参院議員(参院選予定候補=兵庫選挙区)と共に兵庫県姫路市夢前町の塩田温泉郷を訪れ、新型コロナ禍で打撃を受ける観光関連産業の回復に向け、宿泊・交通事業者らと意見を交わした。

席上、姫路旅館ホテル生活衛生同業組合の原聡組合長は、長引くコロナ禍で厳しさを増す観光業の現状に触れ、「裾野が広い観光業は雇用・労働の受け皿。このままでは失業者が増えてしまう」と懸念を示した。

このほか「運転資金として借りた融資返済のめどが立たない」(旅館経営者)、「まん延防止等重点措置とその延長の影響で、ツアー予約がすべてキャンセルになった」(バス事業者)など、窮状を訴える声が相次いだ。

赤羽、伊藤の両氏は「地方経済を支える観光・交通を守り抜くため、引き続き全力を挙げる」と語った。

大学生の就活スタート

公明新聞に「伊藤たかえ」の記事が掲載されました。

採用選考、コロナ禍踏まえて
政府、経済団体に配慮要請
伊藤(た)氏の提案 実る

1日から本格的にスタートした2022年度卒業の大学生・大学院生の就職・採用活動について内閣官房や文部科学、厚生労働、経済産業の各省は2月28日、経済・業界団体に対し、コロナ禍で学生が発熱や自宅待機などのやむを得ない理由により面接や試験に出席できなくても、採用選考に影響を与えることのないよう配慮を求める要請文を発出した。このほか要請では、感染拡大防止のため説明会や面接・試験にオンラインを積極的に活用するよう通知。対面で実施する場合には、柔軟に日程を設定したり、通年採用などにより募集機会を拡大するなどし、情報発信にも努めるよう求めている。政府は昨年もコロナ禍を踏まえ同様の対応を経済団体に要請していた。

コロナ禍の就職活動への対応を巡っては、公明党の伊藤たかえ参院議員(参院選予定候補=兵庫選挙区)が、就活に不安を感じる学生の声を受け、2月25日の参院予算委員会で質問。昨年も政府から経済団体に対して要請を行ったことを踏まえ「本年も早急に関係団体に要請すべきだ」と主張し、若宮健嗣共生社会担当相から「指摘をしっかり受け止め、スピード感をもって対応したい」との答弁を引き出していた。

「女性の健康」守ります!

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きょうから8日まで啓発週間
公明党の主な実績を紹介

きょうから8日までは、厚生労働省が定める「女性の健康週間」です。女性特有のがん対策など、公明党の主な実績を紹介するとともに、党女性委員会(委員長=古屋範子副代表)の健康・医療プロジェクトチーム(PT)で座長を務める伊藤たかえ参院議員(参院選予定候補=兵庫選挙区)にコメントを寄せてもらいました。

【乳・子宮頸がん対策】検診受診率、着実にアップ

国立がん研究センターなどによると、20~39歳までのがん患者の約8割が女性です。その背景には、乳がんや子宮頸がんなど女性特有のがんの増加があるようです。こうしたがんから命を守るには、検診による早期発見、治療が重要となります。そこで公明党は、がん検診の受診率向上へ、国会と地方の各議員が議会質問などで取り組みの強化を主張。女性党員による署名活動も追い風となり、2009年度に乳がん、子宮頸がんの検診無料クーポンの配布が実現しました。

さらに14年度には、個別の受診勧奨・再勧奨(コール・リコール)がスタート。その結果、乳がんと子宮頸がんの受診率は着実に上昇しています。

【母子への支援】産後ケアや育児相談を推進

産後ケア事業について、助産師や子育て中の親から話を聴く党大分県本部女性局のメンバー(左側6人)=2021年12月 別府市

公明党は、出産後の母と子に心身のケアや育児相談などを行う「産後ケア事業」を推進してきました。この事業をさらに普及させようと、19年には改正母子保健法を成立させました。同法は、産後ケアや育児相談などの実施を市区町村の努力義務とし、自治体の産後ケア事業を大きく後押ししました。また、妊娠・出産から子育てまでの切れ目ない支援を行う「子育て世代包括支援センター」は、全市区町村の7割を超える自治体で設置されています(20年4月時点)。長引くコロナ禍により、子育ての悩みを誰にも相談できず、孤立している母親らを支えています。

このほか、公明党は家事や育児を通じて母親を支援する「産後ドゥーラ」の普及なども進めています。

【幅広い世代をサポート】不妊治療の保険適用拡大へ

生理を巡る課題について団体の中心者らと懇談する古屋委員長(中央)ら=同年3月

公明党は08年に「女性サポート・プラン」を策定し、幅広い世代への健康支援策を推進してきました。最近では、経済的に困窮する女性や小中学校などへの生理用品の無償配布が進んでいます。党女性委員会が昨年3月、「ユース&ウイメンズトークミーティング」を開催し、生理用品の負担軽減をめざす団体などから要望を受けたのがきっかけです。その後、公明党の国会と地方の議員が連携し、各地で取り組みをリードしてきました。

また、夫婦の約5.5組に1組が経験するといわれる不妊治療への支援も20年以上にわたり推進。助成制度の拡充を進めるとともに、今年4月からは不妊治療の公的保険の適用範囲が拡大され、人工授精や体外受精などが対象となります。

問題解決へ寄り添い続ける
党女性委員会 健康・医療PT 伊藤たかえ座長

健康・医療PTはこれまで、ロタウイルスなど乳幼児感染症や高齢者のフレイル(加齢による心身の虚弱)予防などをテーマに勉強会を開催し、女性議員同士で課題などを共有しながら、生涯にわたって女性の健康を支える政策づくりを進めてきました。

コロナ禍では女性の自殺者の増加が問題になっています。背景には経済や生活上での問題、DV(配偶者などからの暴力)被害、育児の悩み、介護疲れなどの問題が潜んでいるとみられます。

今後も、このような困難を抱えている女性に寄り添い、支援を充実させるとともに、女性の視点からの防災・減災対策、フレイルや骨粗しょう症の予防、認知症施策の推進などを進め、女性が元気に活躍できる環境づくりに全力を挙げます。