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「リンパ浮腫」の保険医療体制の確立


2025年5月21日 鰐淵厚生労働副大臣(当時)に要望

「リンパ浮腫」は、リンパ液の流れが滞ることで、むくみなどの症状が引き起こされる病気の総称で、日本には15万~20万人いると言われています。代表的なものにがん治療(乳がんや子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなど)でリンパ節を取り除いたことにより、リンパの流れが阻害されて発症するケースがあります。 進行性、難治性の疾患で、むくんだところが重くなる、関節が曲げづらくなるなど、重症化すると日常生活や就労にも大きな支障が生じます。 二人に一人ががんになる時代。リンパ浮腫患者に加え、リンパ浮腫を発症するリスクを抱える人も多くいるにもかかわらず、医療体制はぜい弱な状況です。患者の方々からは、病院に行っても医師が対応してくれない、近くに診療施設がない、治療に使う弾性包帯や弾性着衣などを買うための経済的負担が重く治療が継続できないなどといった切実な訴えをお聞きしました。 がんを乗り越えても、リンパ浮腫となり、重症化して日常生活を普通に送れない、未来が見えないという現実がどれほど重いか、計り知れません。国の方針でがん対策は進んでいますが、併せて、リンパ浮腫への対応も充実させていくことができるよう、課題が多い現実を少しずつでも変えていきたいと思っています。 国会質問において、福岡厚生労働大臣に対し、改善の第一歩として、各地におけるリンパ浮腫対応の実態を踏まえて、相談体制を充実させていくことができればとの思いで、都道府県に設置されている「がん診療連絡協議会」でリンパ浮腫についても扱うよう要望しました。 また、患者団体の皆様とともに、鰐淵厚生労働副大臣に、リンパ浮腫治療の実態を伝え、課題の改善を求めました。 引き続き、対応する医師を増やす対策としての診療報酬の増額、治療のための弾性着衣等に係る限度額の引き上げ、専門医、看護師等の育成強化など、リンパ浮腫患者の方々が安心できるよう、取り組んで参ります。

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