“ガラスの天井”破り、活躍できる社会へ
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公明新聞に「伊藤たかえ」の記事が掲載されました。
党女性委政府に提言
黄川田担当相(中央右)に提言する竹谷委員長(同左)ら=11月28日 内閣府
◉男女共同参画を推進
◉ジェンダー・ギャップの解消へ
政治分野における女性活躍をけん引するため、公明党として2034年までに女性国会議員の割合を30%にする目標を堅持。また、長年の課題である「選択的夫婦別姓制度」について、希望する夫婦が姓を変えることなく結婚できるよう、早期導入を要望しました。
さらに、共働き世帯が主流となっているものの、家庭内での家事分担は十分に進んでいない現状を踏まえ、男性の家事能力を高め、社会全体で「共家事、共育児」を促進しようと訴えています。
◉健康を守る
生涯を通じた女性の健康支援に向け、「女性の健康包括的支援法(仮称)」の制定と、性差に基づく医療を提供する「女性専門病院(仮称)」の設置・全国展開を提唱。また、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)の視点から、プレコンセプションケア(将来の妊娠のための健康管理)の推進や、緊急避妊薬(アフターピル)へのアクセス改善を求めました。
若者が身体や性について相談できる場所の確保に向け、看護師や保健師、助産師などの専門家が丁寧に対応しサポートする「ユースクリニック」の全国への設置を促進します。
◉「働く」をサポート
多様な働き方に対応するため、雇用保険適用外のフリーランスや自営業者などが育児休業給付を受けられる新制度の創設を要請。また、「小1の壁」対策や、不登校の子を持つ親が離職・転職を余儀なくされないよう、リモートワーク・時短勤務・副業を「権利」として選択できるよう法制化を進めることや、週休三日制の導入検討を掲げました。さらに、生理休暇の有給化や、つわりなどの体調不良に対応した産前休暇の柔軟な設定も求めています。
◉防災に女性の視点を
災害時において女性が安心して避難生活を送れるよう、性被害防止の観点から「女性専用避難所」の開設や相談窓口の迅速な設置を推進します。また、平時から女性防災士などの育成を進めるとともに、平常時に利用している物資などを災害時にも使えるようにする「フェーズフリー」の観点から、生理用品や乳幼児用品などの備蓄(ローリングストックなど)を促進し、災害時にも物資が行き届く体制整備を求めました。
有識者、働く人、自治体など現場の声を踏まえ反映
竹谷とし子・女性委員長(代表代行)
提言書のサブタイトルは「全ての女性がガラスの天井を破って活躍できる社会を目指して」です。これには、日本社会に根強く残る「固定的性別役割分担意識」を変革しなければならないという強い危機感を込めています。
特に家事・育児・介護の負担や、男性の長時間労働を女性が陰で支えている現状こそが女性の活躍を阻み、男女共の生きづらさにつながっています。初の女性首相が誕生した今こそ、男性も女性も“ガラスの天井”の存在に気付き、それを打ち破って自分らしく活躍できるよう、これまでにない取り組みを行うべきです。
党女性委は9月中旬から、有識者や現場の女性、先進的な自治体、建設現場や医療現場で働く人々などから精力的にヒアリングを行ってきました。その上で実現には、かなり難易度が高く時間がかかることも、大胆に盛り込んでいます。
公明党は、これらの施策を通じて、「女性活躍」という言葉が不要になるほど、男女共に活躍することが当たり前となる社会の実現をめざしていきます。
地方の女性議員の皆さんにおかれましては、兵庫県豊岡市や長野県佐久市など、効果が上がり始めている自治体の先進事例を参考にしながら、男性議員も巻き込みつつ、「女性も男性も生きやすく、活躍しやすい地域づくり」に取り組んでいただきたいと思います。


