あなたの“思い”カタチに(下)

公明新聞に「伊藤たかえ」の記事が掲載されました。

女性国会議員の活動から 
参院議員編
現在、開会中の通常国会で、国会論戦の主戦場となる予算委員会をはじめ、専門性を生かした分野などにおいて、公明党の女性国会議員が奮闘しています。上下2回にわたり、その活躍を特集します。今回は参院議員の3人を紹介します。(<上>は19日付に掲載済み)

(伊藤孝江氏)冤罪救済など人権を守る闘い貫く

人権団体などの集会であいさつをする伊藤氏=3月4日 参院議員会館

最近国会で議論になっているのが、誤った裁判で冤罪となった人を救済する最終手段「再審」の見直し。再審無罪判決が確定した袴田巌さんの事例は、請求から40年以上かかりました。

私自身、弁護士として再審請求で弁護人を務めた経験があり、現状の再審制度の不備などを痛感してきました。無実の方が冤罪で有罪判決を受けることが、本人や家族の生活を奪い、その後の人生にどれほどの影響を与えるか。冤罪による処罰は、国家による究極の人権侵害であり、絶対にあってはならないことです。

初当選以来、関係団体や当事者と意見交換を重ね、現在は超党派での議員連盟でも活動しています。今国会では議論を加速化し、ようやく法制審議会が動き出すところまで来ましたが、制度改正の早期実現に向け、今国会中に議員立法として法案提出をめざします。

一方、虐待の冤罪を防ぐ取り組みにも力を入れています。乳幼児への身体的虐待として、暴力的な揺さぶりで脳が傷つき、最悪の場合、死に至るとされる「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」。近年、SBSを理由に子どもの親などが起訴された事案では、実は病気が原因という理由などで、無罪判決を受けるケースが相次ぎました。誤った判断で、子どもの保護を理由に長期間、親から切り離される、新たな虐待というべき状況は変えなければなりません。

今後も、人権を守るため、一人の人を大切にする活動に取り組みます。