献血は命を救う第一歩
公明新聞に「伊藤たかえ」の記事が掲載されました。
団体と日赤の関係者招き勉強会
理解を促す教育推進
10~20代で献血者激減の現状
党兵庫県本部女性局
公明党兵庫県本部女性局(局長=伊藤孝江参院議員)はこのほど、神戸市中央区の党県本部事務所で、献血教育の推進をテーマに勉強会を開催した。これには、NPO法人「さい帯血国際患者支援の会」理事長で、「献血教育推進の会」の有田美智世代表、日本赤十字社血液事業本部総括副本部長の前野節夫氏らが参加し、講演した。
献血教育の推進をテーマに開催された党県女性局の勉強会であいさつする伊藤(孝)氏(左端)
講演で日本赤十字社の前野氏は「献血された血液は、がんや白血病などの治療に使われ、各種の手術や出産時の輸血用としても欠かせない」と強調。また、前野氏は献血可能年齢の16歳になる前の若い世代に向けた献血の理解を促進させる機会がないことが課題だと指摘した。
少子化の影響は、献血の現場にも及ぶ。日本赤十字社の資料によれば、10歳代の総献血者数は2008年度が約30万5000人だったのに対し、22年度は約21万7000人に減少。20歳代の総献血者数は08年度に約114万6000人だったが、22年度は69万5000人に減った。
一方、有田代表は、公的さい帯血バンクの設立・運営が劇的に進んだ契機になったのが、公明党との出会いであり、その後の300を超える全国の地方議会での政府への意見書提出だったと紹介した。さらに献血教育推進の会として、現在、中学校教科書に献血推進を書き込む普及活動を展開していることを語った。
公的さい帯血バンク確立に公明党が尽力した事例を踏まえ、有田代表は、献血教育についても地道に活動を続ける中、今年に入って京都府で、党府本部(代表=竹内譲衆院議員)の協力・推進により中学生への献血教育が実施されたと語った。
さらに、今年6月には公明党の浮島智子衆院議員、秋野公造参院議員らの働き掛けによって、政府の「骨太の方針」の中の項目に「(小中学校現場での献血推進活動を含む)献血への理解を深め、血液製剤の国内自給、安定的な確保・適正な使用の推進を図る」と明記されたことに言及。「命を救う第一歩は献血から始まる。若い時に献血の大切さを教えることが将来的な献血推進につながる。ぜひ協力をお願いしたい」と訴えた。
あいさつに立った伊藤氏は、「まずは私たち女性議員が率先して勉強し、国会、各地方議会でも連携して取り組みたい」と述べた。
なお、有田代表らは党京都府本部などの夏季議員研修会でも、若年層の献血推進への後押しを訴えた。