グリーフケアに理解を
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支援団体の代表招き勉強会
流産・死産の経験者に寄り添う取り組み重要
党兵庫県本部女性局
グリーフケアの取り組みについて学んだ党兵庫・女性局のオンライン研修会
公明党兵庫県本部女性局(局長=伊藤孝江参院議員)はこのほど、流産や死産などを経験した人への支援となる「周産期グリーフケア(悲しみを癒やすケア)」をテーマにオンラインで勉強会を開催した。
講師は、流産・死産の経験者や医師らでつくる任意団体「周産期グリーフケアはちどりプロジェクト」の大竹麻美、遠藤佑子の両共同代表、兵庫県宝塚市で産後ケア&グリーフケア施設「なないろ助産院」を経営する安岡美和代表。
勉強会で安岡代表は、助産師として働いてきた経験を通し、流産・死産後の母親へのケア体制が確立されていない現状を指摘。7月から「なないろ助産院」を開設し、深い悲しみを抱えたままの母親たちを受け入れ、ゆっくりと語り合う「お話会」の取り組みを話した。
はちどりプロジェクトの遠藤共同代表(助産師)は、年間約15万人が流産・死産を経験していることに触れ、「グリーフケアは決してマイノリティーな問題ではない」と強調。支援の隙間を埋めるため、今後の課題として、①相談支援体制の整備②流産・死産を経験した母親への医療施設での情報提供の徹底③悩みを傾聴する力と心構えを持った人材養成――などを挙げた。自身も流産・死産を経験した当事者である大竹共同代表(グリーフケアアドバイザー)は、小さな赤ちゃんとお別れした家族のためのサロンの取り組みなどに触れ、当事者の切実な声を紹介した。
質疑応答の後、伊藤氏は当事者と医療関係者、社会、行政をつなげ、グリーフケアに対する理解の輪をしっかり広げながら、「地域の状況に即したさまざまな支援の取り組みの実施を訴えていきたい」と述べた。