日本の技術力を世界へつなぐ!
昨年は、TBSのテレビドラマ「下町ロケット」が話題になりましたね。この物語では高い技術力を持つ中小企業が、大企業による特許侵害訴訟に巻き込まれる場面があり、知的財産権に関わってきた私も、興味深く観させて頂きました。
私が最初に所属していた法律事務所は知財権に関する訴訟を得意としており、在籍した4年間で私も多くの訴訟に携わりました。
中でも、日本の電機メーカーが、「洗濯機の防水パン」の知財権を、外国企業と争った事件には徹底的に関わり、現地の裁判所まで出向きました。複雑な技術に関わる専門訴訟なので、弁理士や技術者と綿密に打ち合わせるなど、知財権の大切さを肌で実感させていただきました。
先日、お邪魔した尼崎市の音羽電機工業株式会社さんでも、知財戦略のお話に。この会社は日本で唯一の雷対策の専門メーカーです。吉田修社長からは、海外進出に向けて「国際特許を得るための補助金交付のスピードが遅い。中小企業の外国での出願を支援してほしい」とのお声をいただきました。
知財制度は、日本が国際競争力を持ち、経済成長を促すものとして重要な役割を果たします。日本の中小企業の高い技術力が、どんどん世界に展開できるよう、力を尽くしてまいります。